エピゲノムと生命 奥深い遺伝の仕組み

DNAに記録されている情報だけでは決まらない遺伝子発現の仕組みを扱う「エピジェネティクス」の分野を解説した本です。

例えば三毛猫のクローンを作った場合、同じDNA(遺伝子)構造なはずなのに同じ模様にはならない。
つまり毛色を決める遺伝子の発現をコントロールしている仕組みがあるはずで、その機構が解説されています。

あと獲得形質(生物が一生の間に環境の影響によって得た形質)は遺伝しないという前提を覆す事例も出てきていることも驚きですね。

サツマイモは3倍体なので、遺伝子の発現が非常に複雑です。
突然変異によって味や色が変わりやすく、それが地方の選抜品種として残ってきたという歴史があります。
サツマイモのいろいろな解析に遺伝子工学からのアプローチもいつかしてみたいです。

ブルーバックスの本は、子供の頃背伸びして読んでいた記憶がありますが、他の本にはない硬派な内容が久しぶりで新鮮でした。

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