さつまいもの機能性と腸内細菌について

2年前に、野菜をひとつに凝縮するとサツマイモになるサツマイモの機能性、特有の栄養成分に注目しようという記事でサツマイモの栄養成分についてまとめてみました。
改めてさつまいもの機能性について触れるとともに、今回は腸内細菌との関係についても言及したいと思っています。

さつまいもの機能性

さて、さつまいもと聞いて皆さんが思い浮かべるイメージといえば、必ず上がるのが「食物繊維が豊富」ではないでしょうか?
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、さつまいもはどちらかというと不溶性食物繊維が豊富です(100gあたり水溶性が0.5g、不溶性が1.8g)。

便秘予防に良いと言われる食物繊維ですが、不溶性食物繊維の場合には注意することがあります。それは便秘になっている人が摂取すると、余計に便秘になりやすいということです。
ただ、サツマイモには特有のヤラピンという成分が含まれており、緩下作用(お腹を緩める作用)を持っているので、ヤラピンが集まっている皮の部分を含んで食べると、便秘予防に効果的です。

次に、さつまいもの機能性としてあげるとすれば、ビタミンCとビタミンEが含まれる点です。

ビタミンCは抗酸化作用があり、お肌のためや風邪予防に効果的といわれています。
ただし、加熱により非常に壊れやすい成分なのが難点ですが、さつまいもの場合はデンプンが糊化することでビタミンCが壊れるのを防ぐので、加熱しても壊れにくいと言われています。

ビタミンEは脂溶性ビタミンのひとつで、動脈硬化などの生活習慣病や老化を予防することが期待される成分です。

また、オレンジ系の品種の場合は、ビタミンAの原料となるβ-カロテン(カロテノイド)が多く含まれます。ビタミンAは発育促進、肌の健康や視覚の暗順応に影響があると言われています。

このようにまとめてビタミンACE(エース)といわれる抗酸化機能を備えたビタミンA、C、Eは、さつまいもを食べることによって摂取できることがわかります。

さつまいもと腸内細菌

数年前からテレビや雑誌等で、腸内細菌や腸内フローラと言った言葉を見聞きする機会が増えてきました。
この腸内細菌ですが、人間の病気や栄養吸収に大きく影響し、人間の健康を考えるうえでは欠かせない存在になっています。特に20世紀になってから爆発的に増加した肥満や生活習慣病には大きな影響があると言われています。

善玉の腸内細菌を育てるには、主に食物繊維(水溶性のほうが良い)、オリゴ糖、ポリフェノール類を多く含む食材を摂取することが推奨されています。
さつまいもは食物繊維を多く含みますし、ムラサキ芋にはポリフェノール類が豊富に含まれますので、腸内細菌を育てるにはもってこいの食材です。

次に、腸内細菌がビタミンを作り出していて人間に供給していることがわかっています。腸内細菌によって合成されるビタミンは、ビタミンB群(ビタミンB2,B6,B12、ビオチン、葉酸、パントテン酸)、ビタミンKです。
先ほど書いた通り、ビタミンA、C、Eはサツマイモを食べることで摂取できますので(ビタミンAはオレンジ芋の必要がありますが)、サツマイモを食べて腸内細菌を育てることで、必須ビタミン類はほとんど摂取できることになっちゃいます。

サツマイモは、準完全栄養食といわれるぐらい栄養成分のバランスに優れていますが、自らの栄養成分では足りない部分については、腸内細菌の手助けをすることで作り出しているといえます。
サツマイモは人間の健康の一番のパートナーと言っても過言ではなくなってきました。

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